DSPおよびFPGAを使用するLCDテレビ・IPセット・トップ・ボックスなどのパワーマネージメント回路の設計を簡素化する同期整流降圧型DC=DCコントローラとコンバータ

　日本テキサス・インスツルメンツはこのほど、ＤＳＰおよびＦＰＧＡを使用するＬＣＤテレビ、ＩＰセット・トップ・ボックスなどのパワーマネジメント回路の設計を簡素化する同期整流降圧型ＤＣ―ＤＣコントローラ「ＴＰＳ４０１９５」と５Ａの非同期降圧型コンバータ「ＴＰＳ５４５０」を発表した。いずれも現在量産出荷中で、価格はそれぞれ１.５０ドルと２.２５ドル（1000個受注時の参考単価）。新製品は、電源電圧４.５―２０Ｖの入力電圧範囲で動作するシステムの電源性能を強化する。電力変換のための入力電圧をバイアス電圧として使用でき、デバイス自身の動作のために余計な電圧が不要である。

　また、双方向の同期ピンを他の降圧型コントローラへの出力として使用した場合、１８０度の位相差でスイッチング動作が可能である。

　この機能により、５Ｖと１２Ｖの電源を構成する場合に平滑コンデンサの体積と基板実装面積を縮小しコストを低減できる。さらにこのピンをマスター・クロック信号の入力として使用した場合、ＥＭＩも低減できる。パッケージは１６ピンＴＳＳＯＰで供給される。

　ＴＰＳ５４５０は、最新型のＳＷＩＦＴ　ＤＣ―ＤＣコンバータでハイサイド（高圧側）の低抵抗のＮチャンネルＭＯＳＦＥＴを内蔵し、過渡状態でもより精度の高い安定化電圧を提供する。５.５―３６Ｖと広範囲の入力電圧で動作する。パッケージは８ピンＳＯＩＣ　ＰｏｗｅｒＰａｄで供給される。