マイクロ波を用いて物体が動いたときに生じる周波数のずれを検出して信号として出力する超小型ドップラーセンサーモジュール

　ポジションは、７月からマイクロ波を用いて物体が動いた時に生じる周波数のずれを検出し、信号として出力するドップラーセンサーモジュール「ＤＳＭ―２４シリーズ」のサンプル出荷を開始する。地球温暖化対策、省エネ、セキュリティなど、様々な分野で利用できる。量産は８月末。

　新製品はマイクロ波センサーで、ワイドな検知エリアを有しているほか、赤外線センサーや超音波センサーがセンサー部を露出する必要があるのに対し、同製品はセンサー部の隠蔽が可能。また、赤外線センサーが温度や直射日光などに影響されやすいのに対し、同製品の場合は雰囲気温度に左右されにくいという特徴がある。

　同社は独自の設計によって、モジュールのサイズを１６×１２.６×６.５ミリメートルと超小型化を実現した。

　人体の動きに反応する特性を利用して、異動物体検知をはじめ、距離計測、スピード計測、方向識別、対象物の大きさ識別などが可能。

　同社が具体的にアプリケーションとして期待しているのは環境保全および省エネ関連需要。電気こたつなどの暖房機に同センサーを組み込み、人の動きを検知してＯＮ、ＯＦＦすることで、地球温暖化対策や電力消費の削減につながる。