携帯電話やポータブルオーディオなど小型携帯機器に最適で1006サイズとほぼ同等の光度を確保した業界初の8色超小型0603サイズチップLED

　ロームは、業界初の０６０３サイズのチップＬＥＤを開発し、今月からサンプル出荷を開始した。５月に量産を開始した１００６サイズに続く超小型チップＬＥＤ「Ｐｉｃｏｌｅｄ（ピコレッド）」シリーズの最小品で、１０月から月産１千万個で量産に入る。「Ｐｉｃｏｌｅｄ―ｍｉｎｉ」として８色を取り揃え、携帯電話、ポータブルオーディオなどの小型携帯機器での１００６サイズとの併用や新しい用途開発を進める。

　量産中の０６０３サイズのダイオードで培ったパッケージ技術や独自の超小型チップの採用で外形寸法０.６×０.３×０.２ミリの世界最小サイズを実現した。１００６サイズのＰｉｃｏｌｅｄと比べ実装面積を約７０％削減できる。

　白（２０mＡ時の光度７１ミリカンデラ）、青（１７）、緑（１３）、黄緑（３５）、黄（１３０）、橙（１００）、赤（８５）、赤（６０）。

　ＡｌＧａＩｎＰの高信頼性４元系チップを採用した緑、黄緑、黄、橙、赤は、１００６サイズとほぼ同光度を確保した。

　１.０ミリピッチのドットマトリクスを実現できるほか、５ミリ幅の個所に英数字を表示することも可能。携帯電話の側面部のイルミネーションや小型化が進むＭＰ３オーディオの表示など狭スペース個所のインジケータ点灯、マトリクス表示に対応できる。

　生産は前工程がローム・ワコー（岡山県）、後工程がローム　セミコンダクタ　チャイナ（天津）、ローム・ワコー　エレクトロニクス　マレーシア（ケランタン）。