070613_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
6月13日 |
070613_03 |
富士通コンポーネント |
ユニット |
入力・出力ユニット |
一般産業用 |
高度な抵抗均一性を実現した有機導電ポリマーを透明電極フィルムに適用した長寿命のアナログ抵抗膜式タッチパネル
富士通コンポーネントは、有機導電ポリマーを透明電極フィルムに適用した長寿命のアナログ抵抗膜式タッチパネルを開発し、世界初の量産化に向けサンプル出荷を開始した。今回適用の透明電極フィルムは、富士通研究所と共同開発した技術を基に、樹脂フィルム上に柔軟で低い抵抗値を持つ有機導電ポリマー材料の薄膜を形成したもの。有機導電ポリマーの膜厚をナノメートルレベルで高精度に制御し、タッチパネル用透明電極フィルムに求められる高度な抵抗均一性を実現した。
通常、アナログ抵抗膜方式タッチパネルでは、透明電極フィルム材料にITO(酸化インジウム錫)薄膜を樹脂フィルム上に真空中で成膜したものを使用するが、入力を多数繰り返すとITOにマイクロクラック(微小な割れ)が発生する問題があった。
有機導電ポリマーはしなやかな材質のため、フィルムの変形によるマイクロクラックが生じにくく、従来のITO品に比べ、筆記寿命は5倍(50万回)、打点寿命は10倍(1000万回)の長寿命化を達成した。
同タッチパネルは、ITO品に比べてやや青みを帯びたさわやかな色調を持つ。全光線透過率はGFタイプで78%以上(ITO品は80%前後)、FFPタイプで75%以上(同78%以上)と実用上遜色ない光学特性を有する。
有機導電ポリマー膜は大気中、低温で成膜できるため、高真空と高温を要するITO膜の成膜に比べ省エネ化でき、量産性にも優れる。インジウム使用量削減にも貢献し環境に優しい材料となっている。
用途は、POS、ATM、KIOSKなどの端末やPDT(ポータブル・ビデオ・ターミナル)など。 |