デジタル・ビデオ・レコーダやIPビデオ・サーバーなどの高性能画像アプリケーション向けDaVinciテクノロジー搭載のDSP2機種

　日本テキサス・インスツルメンツはこのほど、マルチチャンネルの監視セキュリティ・システムでのデジタル・ビデオ・レコーダやＩＰビデオ・サーバー、マシンビジョン・システム、放送機器といった高性能画像アプリケーション向けにＤａＶｉｎｃｉテクノロジー搭載のＤＳＰ（デジタル・シグナル・プロセッサ）「ＴＭＳ３２０ＤＭ６４８（ＤＭ６４８）」と「ＴＭＳ３２０ＤＭ６４７（ＤＭ６４７）」を発表した。

　ＤＭ６４８（７２０メガヘルツ品）は６月からサンプル出荷、量産出荷は今年第４四半期の予定。

　サンプル価格は４９.９５ドル（１万個受注時の参考単価）。ＤＭ６４７は３９.９５ドル（同）。

　新製品はＴＭＳ３２０Ｃ６４ｘプラスＤＳＰコアをベースにしており、ＴＭＳ３２０ＤＭ６４２（ＤＭ６４２）上の既存ビデオ・プロセッシング・アプリケーションからスムーズに移行できる。

　ＤＭ６４８は、現行のＤＭ６４２と比較して２倍のコーデック性能向上を実現している。Ｃ６４ｘプラスコアはサイクルパフォーマンスで２０％以上向上、コードサイズを２０―３０％削減し、１サイクル当たりの１６ビットＭＭＡＣは２倍、ＥＤＭＡ帯域幅も２倍になっている。

　また、Ｃ６４ｘコアと１００％のコード互換性を確保している。さらに現行のＤＭ６４２とほぼ同価格でありながら、ＶＩＣＰ（ビデオ・アンド・イメージング・コプロセッサ）の集積により、クロックスピードの向上とＨ・２６４圧縮伸張の高速処理を実現している。

　ＤＭ６４７は、２５６キロバイトのＬ２キャッシュおよびギガビット・イーサネットＭＡＣを１ポート搭載している。