240ix320pのQVGAながら０．５２ミリと名刺と同程度の薄さを実現した世界最薄２．２インチのAMOLED

　サムスンＳＤＩは、世界最薄の２.２インチＡＭＯＬＥＤ（アクティブマトリクス有機ＥＬ）を開発した。２４０ｉ×３２０ｐのＱＶＧＡ解像度ながら、０.５２ミリと名刺と同程度の薄さを実現。現在、流通している同サイズのスクリーン製品の中では最も薄く、同サイズのＦＴＦ−ＬＣＤモジュールと比較しても約３分の１の薄さだ。

　 モジュールを薄くすることで、携帯電話メーカーはＤＭＢ（デジタル・マルチメディア放送）モジュールなどの先進機能を回路基板に統合したり、より大容量の充電式バッテリでの端末設計などが可能となる。

　 同モジュールのコントラスト比は１万対１、１００％カラー再生、２６万色を実現している。

　 サムスンＳＤＩは今回、韓国の天安工場で第４世代ＡＭＯＬＥＤ製造ラインの試験稼働が成功裏に終了したことも発表。今年下半期にも量産を開始するとしている。

　 ０８年は年間１億個のＡＭＯＬＥＤを生産する計画で、ＤＭＢ対応携帯電話やＰＭＰ（携帯用マルチメディアプレヤー）、ゲーム機器市場向けに出荷する。