従来の画質補正に加え映像シーンごとに輪郭特性や色合い階調分布を分析できる車載ディスプレイ用新・画質補正LSI

　富士通テンは、車載ディスプレイの映像品質を高める、新・画質補正ＬＳＩ「Ｖｉｖｉｄ　Ｖｉｅｗ　Ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ（ヴィヴィッド　ビュー　プロセッサ）」を、富士通および富士通研究所（川崎市、村野和雄社長）と共同開発した。６月中旬に発売する同社市販カーＡＶ商品「ＥＣＬＩＰＳＥ（イクリプス）」のＡＶＮ新商品のうち、ディスプレイ画素数がワイドＶＧＡタイプの商品に搭載する。

　今回開発したＬＳＩは、従来の画質補正に加え、映像のシーンごとに輪郭特性や色合い、階調分布を分析し、最適な「輪郭」「コントラスト」「彩度」補正を行う。被写体の質感や艶の表現、表情の鮮鋭感が大幅に向上し「くっきり・はっきり・あざやかに」映像を映し出す。

　車載用ディスプレイに特化した回路の工夫により、車載に適した画質補正と、回路規模の縮小・小型パッケージ（ＱＦＰ　１４４ピンパッケージ、２０×２０ミリ）、低消費電力化を実現。ＡＶＮのディスプレイユニット内へのＬＳＩ搭載を可能にした。

　タッチパネル機能を装備した車載用ディスプレイでも効果を発揮する。

　各モード（地上デジタルテレビ、ワンセグ、ＤＶＤ系、ナビゲーション系、フロントカメラなど外部映像入力系）ごとに、キメ細かい個別の設定が可能。