070511_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
5月11日 |
07051101 |
サムスン電子 |
半導体集積回路 |
汎用リニアIC |
デジタル情報家電用 |
線幅65ナノプロセス技術により小型化と低消費電力を実現し信号受信率が前世代製品に比べ30%向上したデジタルTV受信チップ
【ソウル支局】韓国のサムスン電子は10日、線幅65ナノメートルのプロセス技術により小型化と低消費電力を実現、さらに信号受信率が前世代製品に比べ30%向上した、デジタルテレビ受信チップ「S5H1411」を発表した。
同チップは、100ピンTQFPパッケージ(14×14ミリ)または100ボールfpBGAパッケージ(8×8ミリ)で提供。デジタルテレビ受信チップ製造では業界で初めて先進の65ナノ技術を使用することで、サムスンはチップのプリント基板上の実装面積を従来比で40%縮小、消費電力を20%抑制することに成功した。
信号受信率が向上したことで、信号干渉や位相エラーが発生するような放送環境でも、優れた信号受信が可能になった。このため、人口密度の高い都市部や山村部でも、クリアなデジタルテレビ放送を提供できるという。
小型化、低消費電力のおかげで同チップは、地上波およびケーブルのデジタルテレビやセットトップ端末(STB)のほか、USBドングルまたはUSBボックスなどの携帯デバイスにも使用することが可能。
移動中の自動車内など、頻繁に信号にゆがみが生じる場所でも、高い受信率を保てるため、携帯機器向けとしては最適のチップだとする。
VSB(残留側波帯)、QAM(直交振幅変調)のいずれの信号受信にも適しており、同社では今年第3四半期から 同チップを米国向けのデジタルテレビに組み込んで出荷する計画だ。
米調査会社、ディスプレイサーチによると、世界のデジタルテレビ需要は今年8700万台が見込まれる。以後、年平均25%で伸長し、2010年には1億4700万台に達する見込み。この伸びに比例して、新チップの需要も大幅に伸びるとサムスンは期待している。 |