電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月9日070509_01 ローム 半導体集積回路 汎用リニアIC 一般民生用

オーディオ出力付きセット向け業界最高レベルの高効率90%外付け放熱器なしで17W+17W出力できるスピーカ駆動用ステレオD級パワーアンプ



 ロームは、スピーカ駆動用ステレオD級パワーアンプLSI「BD5421EFS」の量産を開始した。薄型テレビ、ミニコンポ、アミューズメント機器などのオーディオ出力付きセット向けに業界最高レベルの高効率90%、外付け放熱器なしで17Wプラス17W出力を実現できる。放熱設計に十分なスペースが確保できないセットでも大迫力、高音質再生が可能となる。

 BD5421EFSは、月産能力100万個で量産を開始した。前工程ローム浜松、後工程ローム インテグレイティッド システムズ(タイランド)が担当。サンプル価格500円/個。最先端のBiCMOSプロセスを採用し、出力トランジスタのオン抵抗、配線抵抗を極限まで低減。発熱を抑え、効率を業界トップクラスの90%(10Wプラス10W出力、8Ω負荷時)まで高めた。裏面に放熱用銅板を張り付けた44ピンHTSSOPパッケージを用い、外付け放熱板なしで17Wプラス17W(Vcc=12V、4Ω負荷時)出力を実現。

 ステレオ出力のパラレル接続により、34Wの高出力モノラルアンプを構成。従来のアナログアンプでは効率が50%前後と小さく電力の約半分が熱に変わるため、大きな放熱板や冷却ファンが必要で、セットの薄型化のネックになっていた。BD5421EFS3個使いで、5.1チャンネルシステムを構成できる。

 複数個同時使用時にマスターとなるD級パワーアンプLSIから他のスレーブとなるD級パワーアンプLSIにクロック供給できる同期可能なマスター/スレーブ機能で、サンプリングクロック周波数の個体差によるビートノイズの発生を防止した。最小4Ωまでの定格負荷を駆動可能。信号をエンベロープ波形に変えることで、音声ミュート時の音の滑らかな立ち上がり、立ち下がりを可能にし、電源オン/オフ時および電源瞬断時のポップ音を大幅に低減した。

 外付け抵抗により、簡単に20―37デシベルでゲイン調整が可能。内部PMW用サンプリングクロック周波数を200―400キロヘル ツ調整でき、AMラジオ帯域への不要輻射を抑えた。高温保護回路、天絡地絡保護回路、減電圧保護回路を内蔵した。


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