各種産業機器向け700ピコ秒の伝搬遅延特性を持ち業界で最も低消費電力のデュアル・コンパレータとシングル・コンパレータ

　ナショナル・セミコンダクター・ジャパンは、７００ピコ秒というサブナノ秒の伝搬遅延特性を持ち、業界で最も低消費電力のデュアル・コンパレータ「ＬＭＨ７３２２」とシングル・コンパレータ「ＬＭＨ７２２０」を発売した。価格は、それぞれ５５０円と２６０円（いずれも1000個受注時の単価）。

　０７年秋にはＬＭＨ７３２２と同様の仕様を持つクワッド・コンパレータのサンプル出荷を開始する予定となっている。

　ＬＭＨ７３２２は、２.７Ｖから１２Ｖの広い入力電圧範囲を持ち、負荷レールを２００ｍＶ下回る電圧までカバーするコモンモード入力電圧範囲を持つほか、フレキシビリティを高め、スプリアス・ノイズによる状態変化を最小に抑える可変ヒステリシス機能を備えている。

　また、１６０ピコ秒の高速立ち上がり／立ち下がり時間を提供し、ＲＳＰＥＣＬ出力とラッチ入力によりＥＭＩ（電磁波ノイズ）を低減するとともに広い温度範囲にわたって高速動作が可能である。

　２４ピンのＬＬＰパッケージで供給される。

　ＬＭＨ７２２０は、２.７Ｖから１２Ｖの入力電圧範囲を持ち、ＬＶＤＳ出力は１００Ωの対称伝送ラインに対して３２５ｍＶをドライブし、ノイズやＥＭＩを低減した出力で、ＬＶＤＳ入力付きのＦＰＧＡやＡＳＩＣにインターフェイスできる。

　６ピンのＴＳＯＴパッケージで供給される。

　主な用途は、オシロスコープ、自動試験装置、陽電子断層撮影スキャナを含む産業、医療、試験、計測分野のアプリケーションなど。