電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月17日070417_02 ニチコン 受動部品 コンデンサ 一般民生用

優れたESR特性を持ちながら業界最大容量を実現したチップタイプとリード線タイプの導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ


 ニチコンは業界最大容量のチップタイプとリード線タイプの導電性高分子アルミ固体電解コンデンサを開発し、今月から量産を開始する。同社標準品のチップタイプ、リードタイプの導電性高分子アルミ固体電解コンデンサと同一ケースサイズで、ESRを同等に抑えながら静電容量を最大3倍以上にした。高周波領域における優れたESR(等価直列抵抗)特性を有する導電性高分子アルミ固体電解コンデンサの大容量、小型化ニーズに応えた。あす18日から幕張メッセで開かれる07電源システム展に出品する。

 開発したのは、チップタイプ大容量品「CGシリーズ」(定格電圧2.5―16V、定格静電容量範囲47―3300μF、製品寸法φ5×6L―φ10×12.7Lミリ6サイズ、寿命105度C2000時間保証)とリード線タイプ大容量品「LGシリーズ」(2.5―16V、330―3900μF、φ8×9L―φ10×13Lミリ3サイズ、105度C2000時間保証)。

 今月から月産100万個ずつで量産を開始する。サンプル価格150円/個。生産は従来の導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ同様、ニチコン福井(福井県大野市)で行う。

 陰極材料に高導電率の導電性高分子のPEDOT(ポリエチレンジオキシチオヘン)、陰極の電極に新電極材料を採用。陽極のエッチングアルミ箔に含浸、重合しやすい高分子材料を用い、エッチングアルミ箔の高分子含浸、重合面積を広げ、チップタイプ、リード線タイプともに業界最大の大容量化を実現した。

■低ESRを実現

 φ10×10Lチップタイプ品で同社従来標準品「CFシリーズ」は定格6.3V680μF、ESR14mΩだが、今回の「CGシリーズ」は定格6.3V1800μFと約2.6倍に大容量化。ESRは14mΩと同等にした。φ10×13Lミリリード線タイプ品は、同社従来標準品「LFシリーズ」の定格4V820μF、ESR6mΩに対し、今回の「LGシリーズ」は定格4V2700μFと約3.3倍の大容量化を実現。ESRも8mΩに抑えた。

 同一ケースサイズなら大容量化によって部品点数を大幅に削減できる。同一静電容量なら小型化が可能。6.3V330μFのチップタイプの場合、「CFシリーズ」だとφ10×8Lミリとなるが、「CGシリーズ」はφ6.3×6Lミリ。体積比で70%減、基板占有面積比で57%減となる。16V470μFのリード線タイプの場合、「LFシリーズ」はφ10×13Lミリだが、「LGシリーズ」だとφ8×12Lミリとなり、体積比40%減、基板占有面積比36%減の省スペース化できる。

 チップタイプ「CG」、リード線タイプ「LG」の2シリーズを加え、同社の導電性高分子アルミ電解コンデンサは、標準品のチップタイプ「CF」/リード線タイプ「LF」、低ESR品のチップタイプ「CJ」/リード線タイプ「LE」と合わせて6シリーズになる。


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