携帯電話など小型携帯機器に使用されるマイクロSDカード向け業界最薄の高さ1.6ミリを実現したヘッダタイプのマイクロSDカード接続用コネクタ

　アルプス電気は１０日、携帯電話などに使用されるマイクロＳＤカード接続用コネクタの新製品として、業界最薄の高さ１.６ミリメートルのヘッダタイプ「ＳＣＨＤシリーズ」を開発、今月から量産開始すると発表した。サンプル価格は２００円。生産は中国の無錫アルプス（無錫市）で当初月産２０万個を予定。

　携帯電話などのメモリーカード搭載機器の小型・薄型化や多機能化により、搭載されるカード用コネクタも小型・薄型化が求められている。新製品はこうしたニーズに対応したもので、業界最薄の高さ１.６ミリメートルを実現したヘッダタイプ（メモリーカードを手で抜き差しするタイプ）のマイクロＳＤカード用コネクタ。セット製品の薄型化に貢献する。

　同社が長年培ってきたインサート成形技術を用い、コネクタの挿入口にカードガイドを設置。このカードガイドはメモリーカードのスムーズな進入を可能とするとともに、基板とコネクタの実装端子を保護する役割を持つ。カードガイドが実装端子に直接触れない構造、かつメモリーカードが実装基板に直接当たるのを防ぐため、基板本体の保護や実装端子の基板からの剥離を防ぐことが可能。

　外形寸法は１４.６×１３.２×１.６ミリメートル。表面実装タイプ。実装形態はスタンダードマウント。使用温度範囲マイナス２０―プラス７０度Ｃ。耐電圧５００�X　ＡＣ。絶縁抵抗（初期）１０００ＭΩｍｉｎ。接触抵抗（初期）１００ｍΩｍａｘ。挿抜回数１万回。