航空宇宙レベルのアプリケーション専用のQMLV品質等級基準を満たす高精度オペアンプ

　ナショナル　セミコンダクター　ジャパンはこのほど、航空宇宙レベルのアプリケーション専用のＱＭＬＶ品質等級基準を満たす新しい高精度オペアンプ「ＬＭＰ２０１２ＷＧＬＱＭＬＶ」を発売した。

　このオペアンプは、姿勢制御や軌道制御、太陽センサーや慣性センサー、ジャイロスコープ、圧力センサー、静止地球センシング、ボロメーター、地球観測システムなどの衛星アプリケーションに最適である。

　新製品は、入力オフセット電圧の補正に同社の特許技術を用いたフルスイング出力オペアンプで、従来のアンプに見られる１／ｆ電圧ノイズや電流ノイズを極限まで抑えている。そのため、全温度範囲にわたって長時間、比類のないレベルの高精度と安定性を提供する。また、５０Ｋラド（Ｓｉ）の放射線耐性レベルをテスト確認済みで、航空宇宙レベルの全温度範囲にわたって卓越したＣＭＲＲ（同相成分除去比）特性と９０デシベルのＰＳＲＲ（電源電圧変動除去比）特性を示す。２.７Ｖから５Ｖの単一電源で動作する。マイナス５５―１２５度Ｃの拡張温度範囲における６０マイクロＶの低い入力オフセット電圧に加え、４Ｖ／マイクロ秒のスルーレートと３メガヘルツの広いゲイン帯域幅を提供する。パッケージは、１０ピンのセラミックＳＯＩＣで供給される。