ネットワーキングとデータ通信アプリケーションにおけるシステムの安定性を向上するデュアル入力クロック・ジェネレータ

　アナログ・デバイセズはこのほど、ネットワーキングとデータ通信アプリケーションにおけるシステムの安定性を向上するデュアル入力クロック・ジェネレータ「ＡＤ９５４９」を開発した。現在、サンプル出荷中で、価格は１０.９５ドル（米国における１万個受注時の参考単価）。量産出荷は６月の予定。新製品は、同社独自のＤＤＳ（ダイレクト・デジタル・シンセサイザ）技術に基づく新しいアーキテクチャを採用し、より安定性の高い機能を提供する。

　 これにより、故障発生時に基準クロックの回復に多くの時間を割くことができる。

　 また、切り替え可能なＡおよびＢ基準クロック入力が特徴で、この機能によりシステム出力クロックは、使っている基準クロックが故障しても切り替えて動作を持続することができる。さらにジッタを競合デバイスより２５％も良好な６００フェムト秒まで低減し、帯域幅を１ヘルツ以下にまで下げることのできるプログラマブル・デジタル・ループ・フィルタを備えている。

　 ＡＤ９５４９と同社のクロック配分ＩＣファミリー「ＡＤ９５１ｘ」および高速Ａ/Ｄコンバータ「ＡＤ９４４５/６/７」と組み合わせて利用すると、完全なクロック・パスを生成することができる。パッケージは、６４ピンＬＦＣＳＰで供給される。