TVの高画質化に必要な各種機能を搭載し出力ゲイン調整機能内蔵で多様なセット環境に対応可能な5チャンネルビデオバッファ

　セイコーＮＰＣ（五味佳文社長）は、出力ゲイン調整機能内蔵で、多様なセット環境に対応可能な５チャンネルのビデオバッファ「ＳＭ５３２０ＡＶ」の量産を開始した。月産予定２０万個。サンプル価格は３００円。

　 ＨＤ（高精細）対応映像機器の急速な普及に伴い、機器側では基板数の削減、搭載電子部品の小型化、集約化による部品点数の削減が急務となっている。

　 新製品のＳＭ５３２０ＡＶは、ＴＶの高画質化に必要な次の三つの機能を１チップに集積したもの。

　 （１）ＳＤ系のＳ信号（Ｙ/Ｃ分離信号）とＣＶＢＳ信号に対して、通過帯域を可変できるアンチエイリアシングフィルター（ＡＤコンバータの前に接続されるローパスフィルター、２チャンネル）

　 （２）ＨＤ系のコンポーネント信号とＲＧＢ信号に対して、通過帯域幅を可変できるアンチエイリアシングフィルター（３チャンネル）

　 （３）入力ソースに応じたゲイン設定が可能なゲイン調整アンプ。

　 各入力ソースごとに最適な通過帯域幅とゲインを設定することで、画面上のちらつきノイズや、ソースによる明るさの違いを解消できる。