070322_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月22日 |
070322_03 |
NTN |
ユニット |
その他 |
自動車機器用 |
ハイブリッド車や一般産業用向け世界最高速のdmn値150万を実現した高速スラストニードル軸受
NTNは、世界最高速のdmn値150万を可能にする「高速スラストニードル軸受」を開発し、今月から発売した。
自動車の低燃費化が進む中、高出力化によるハイブリッド車用モーターユニットの高速化やATの多段化による高速化に伴い、市場ではスラストニードル軸受の高速化が望まれていた。
同社は、通油性の良い従来の保持器形状を生かしつつ、ころ端面が接触する保持器ポケット面の表面性状(面粗度)を円滑化。同時に、ころ端面と保持器ポケット面の接触状態を、ころの動きに左右されない形状とした。ころ端面は、曲率を持ったR形状とすることで、周速の遅い中心点で確実に保持器ポケット面との点接触が可能となった。
これらの工夫で、保持器の摩耗や、焼き付けを抑制でき、従来のスラストニードル軸受の許容dmn値90万に対し、世界最高速のdmn値150万(軸受ピッチ円径φ71.5ミリメートルで回転速度2万1千min)を実現。許容回転数を大幅に向上させた。
また、高速運転時の軸受温度上昇を、従来品比35%低減(油温80度C、dmn値90万で運転時)させ、潤滑信頼性の向上を実現した。
ハイブリッド車用モーターユニット、オートマチック・トランスミッション、CVTのほか、一般産業機械用としても適用を進め、2010年に5億円/年の販売を目指す。
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