カーエレクトロニクスの温度や音量コントロールなどの操作デバイス用高信頼性の60/40形センタースペースエンコーダ

　パナソニック　エレクトロニックデバイス（北代耿士社長）は、カーエレクトロニクス向けに「６０/４０形センタースペースエンコーダ」（ＥＶＱ　Ｖ０タイプ）を製品化。４月からサンプル対応、９月から量産対応を開始する。価格は、仕様・数量によって個別調整。月産５万個を計画。

　 新製品は、カーエアコン用温度コントロール、カーオーディオ用音量コントロールなどの操作デバイス。独自の接点板構造で、温度上昇が想定される自動車内などの環境下でも高い信頼性を得られる。また、新構造の採用で、外形６０ミリ/内径４０ミリ（同社従来品＝２７ミリ/１８ミリ）を実現。操作パネルのツマミの大径化、ほかのスイッチやＬＥＤの設置スペース確保に貢献する。

　 金属製のクリックバネに樹脂製の先端部分を取り付けることで、摺動音の小さい滑らかな回転感触を実現、操作性を向上させた。

　 シャフトとケースの嵌合部の隙間寸法を容易に狭められ、シャフト（操作軸）のガタツキを抑え込める構造を採用。高品位で滑らかな回転感触を実現した。

　 回転角度＝３６０度▽回転トルク＝３５ｍＮｍプラスマイナス５０％▽クリック点数＝３０クリック▽分解能＝１５パルス▽軸ガタ＝プラスマイナス０.２５ミリ以内▽動作寿命＝３万回往復以上。