モバイル環境でも鮮やかで現実味のある色彩の高画質を低消費電力で実現するコンパニオンチップ

　オランダのＮＸＰセミコンダクターズはこのほど、モバイル環境でも素晴しい画質と卓越した視聴環境を低消費電力で実現するコンパニオンチップ「ＰＮＸ４１５０」を発表した。

　同製品は、ＮＸＰの特許技術、ＭＰＰ（モバイル・ピクセル・プラス）とＭＮＭ（モバイル・ナチュラル・モーション）技術を統合。これにより携帯端末や個人向けメディアプレヤー（ＰＭＰ）の画面上で、鮮やかで現実味のある色彩、自然な精細表現、スムーズな動き、高コントラストの画質を実現する。

　ＡＢＣ（アダプティブ・バックライト制御）技術を採用することで、これらの高機能を使用しながらも消費電力を従来比で４０％低減。さらに動画処理、表示処理のアルゴリズムがハードウエアに実装されているため、同等のソフトウエアに比べ消費電力を抑制することもできるという。

　同チップは、あらゆるベースバンド／アプリケーション・プロセッサと、ＲＡＭを使用しない高コスト効率のディスプレイの間に入れて使用可能で、システムのコストを低減できる。

　入力フォーマットはＱＶＧＡまでの解像度の動画ストリーミングをサポート。オプションでＷＶＧＡまでの画面サイズへアップサンプリングも可能だ。０７年第２四半期からサンプル出荷を開始する。