電波プロダクトニュース



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2月16日070216_02 IBM 半導体集積回路 メモリー パソコン・OA機器・LAN用

65ナノのシリコン・オン・インシュレータ(SOI)プロセス技術による世界最速の混載eDRAM


 【ニューヨーク支局】米IBMは14日、世界最速のアクセスタイムを実現するeDRAM(混載DRAM)を開発したと発表した。線幅65ナノメートルのSOI(シリコン・オン・インシュレータ)プロセス技術で設計され、低消費電力でマルチコアのMPU性能を倍増させることができる。08年にも商用生産の見通しだ。

 eDRAMは、1個のチップにASICやプロセッサとDRAMを混載したもので、バス幅を広げ処理速度を高速化できる。従来、プロセッサなどロジック回路を含むLSIには、統合の難しさなどからSRAMが多く使用されてきた。

 深溝キャパシタ採用の65ナノメートルSOIで設計されたIBMのeDRAM技術は、SRAMに比べ実装面積約3分の1で、待機時の消費電力が5分の1ながら、オンプロセッサのメモリー性能を劇的に改善する。IBMでは、この新技術は同社の45ナノメートルのMPUロードマップの主要機能になると期待している。

 同社で45ナノメートル技術開発を指揮するディスティングイッシュド・エンジニアのサブラマニアン・アイヤー氏は「半導体部品は原子スケールに到達し、チップレベルでの設計革新にとっては、材料科学がムーアの法則を継続させるための重要な要素となっている。今回の新技術の開発は、MPU設計革新のきわめて重要な分野での当社のリーダーシップを内外にさらに示すものとなる」と語った。

 同社は先に、米AMD、ソニー、東芝と共同で、45ナノメートル以下の微細加工技術でも漏れ電流の少ない高性能トランジスタを実現する技術「High―k(高誘電率)金属ゲート」を開発したばかりだ。

 世界最速のeDRAM技術は、15日まで米サンフランシスコで開催した半導体のオリンピック「ISSCC」で発表した。


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