線幅65ナノ技術を使ったWiFi・ブルートゥース・FMレシーバを1チップ化したモバイル機器向けシングルチップ

　【ニューヨーク支局】米ブロードコムはこのほど、ＷｉＦｉ、ブルートゥース、ＦＭレシーバを一つのチップに集積した業界初のモバイル機器向けシングルチップ「ＢＣＭ４３２５」を発表した。線幅６５ナノメートルの先進ＣＭＯＳプロセス技術を使用して生産され、小型化と同時に、低消費電力も実現した。

　 携帯電話をはじめとするモバイル機器の高性能化は目覚ましく、電子メール、ＩＭ、Ｗｅｂ閲覧のほか、音楽や映像など大容量データの送受信、インターネット技術を使用した音声通話など、多種多様の機能が利用できるようになった。

　 こうした先進のモバイル機器は、薄型、低消費電力、ローコストが成功のカギとされ、ＢＣＭ４３２５はこうしたすべての要件を満たす最も先進のソリューションと、同社では自信をみせている。

　 同チップは柔軟なソフトウエア・アーキテクチャで電波干渉の問題をクリアし、２種類の無線通信技術を１個のチップに統合。さらにＦＭラジオ受信機能を付け加えることで、モバイル機器の機能をより充実させる。

　 同社のワイヤレス・コネクティビティグループ、ロバート・ランゴ副社長は「携帯機器は多くの人々にとっていまや、個人向け通信、娯楽、情報の中枢となっている。新チップは、コストや無線通信技術統合の複雑さを軽減することにより、高機能のデジタル機器を、さらに革新的なモバイル機器へと進化させる一助となる」と述べた。