電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
11月14日061114_01 東芝 半導体素子 ディスクリート 通信インフラ用

9.5ギガヘルツ帯で世界最高出力の81.3ワット出力を達成した窒化ガリウム・パワーFET


 東芝は、衛星通信基地局やレーダーなどで用いられるマイクロ波固体化増幅器向けの高周波・高出力素子として、9.5ギガヘルツ帯で世界最高出力の81.3ワットの出力を達成した窒化ガリウム(GaN)・パワーFETを開発した。これにより、増幅器の高出力化、固体化、小型化が可能になる。

 同社では、この技術を使用してX帯(8ギガ―12ギガヘルツ)50ワット級FETの製造技術を確立、サンプル出荷を開始した。そして半年以内の量産化を目指す。

 開発した窒化ガリウム・パワーFETは、高電子移動度トランジスタ(HEMT)構造を採用している。窒化ガリウム層の上にアルミニウムガリウムナイトライド(AlGaN)層を成長させており、これらの層を最適化することで、優れた性能を実現した。

 また、この結晶層構造をもとにFETのソース、ドレイン電極間の距離とゲート長、および各電極への給電部の形状などをX帯での動作用に最適化し、発生する熱の分散と9.5ギガヘルツ帯での特性を両立させている。

 このFETは、マイクロ波固体化増幅器に現在用いられているガリウム・ヒ素パワーFETに対し、約6倍の電力密度を実現している。

 この開発成果は、12日(米国現地時間)から米国テキサス州サンアントニオで開催される化合物半導体ICシンポジウムで発表される。

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