電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
11月06日061106_04 サムスン電子 半導体複合部品 機能モジュール デジタル情報家電用

16個のチップを1個のメモリーに積層するMCP(マルチチップ・パッケージ)技術


 【ソウル支局】韓国のサムスン電子は、16個のチップを1個のメモリーに積層する画期的なMCP(マルチチップ・パッケージ)技術の開発に成功した。同技術を容量8ギガビットのNAND型メモリーフラッシュに活用すると、最大16ギガバイトのMCPソリューションの製造が可能になる。

 携帯用のデジタル機器は、より多くのマルチメディア機能を搭載する一方で、より薄く、小型であることが求められている。データ容量を拡大するためには、より多くのチップを集積すればいいが、従来の技術では、チップの数に比例して厚さも増す。これが設計上の大きな課題となっていた。今回、サムスンは、MCP技術開発の一環として、まず加工済みウエハーの厚さをわずか30マイクロメートルまで切削する技術を紹介した。同社が05年に発表した10段MCP製品のウエハーは45マイクロメートルだが、この新技術により、従来比で65%薄く、20−30マイクロメートルといわれるヒトの細胞と同じ厚さのウエハーの製造が可能になった。

 正確にチップ切出す

  また同時に、この薄いウエハーから、正確に個々のチップを切り出すための手法として、レーザーカッティング技術も開発した。

  本題のMCP技術だが、同じサイズに切り取られたチップを垂直に積層するため、サムスンは、再配分層技術を採用。従来は、チップの両サイドをワイヤで固定する方法が採られていたが、新技術は、片側だけワイヤ固定する。チップは、ジグザグに積み上げられるため、ワイヤコネクタの長さと実装面積を最小限に抑えることができる。

 わずか1年で開発

  さらに、10段積層MCP製品は60マイクロメートルの粘着層により、最終的な製品の高さは1.6ミリだったが、新技術では、粘着層を20マイクロメートルとすることで、16段積層で1.4ミリを実現した。

  初の10段MCP開発からわずか1年で、サムスンは16段積層MCP開発に成功。

  同社では、これを大容量のデータを記憶できる、薄型デジタル製品向けに提供する考えだ。




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