電波プロダクトニュース
060913_05
ゲート電極すべてに金属材料を用いたフルメタルゲートと高誘電率ゲート絶縁膜を用いた半導体素子形成技術 今回の技術では、半導体の素子構造で一般的なCMOSで、PMOSとNMOSで異なる仕事関数制御用金属を安定に形成できる「デュアルメタルCMOSプロセス」の構築と、微細化しても高速処理を可能とする低抵抗金属材料の選定というメタルゲート技術の課題を解決した。 なお仕事関数制御用金属には、NMOSにタンタル系金属、PMOSにチタン系金属、High―k材料には窒化ハフニウムシリケート(HfSiON)を用いている。 プロセス関連では、低温で成膜した窒化シリコン(SiN)によるダミー絶縁膜形成とフッ酸を使ったSiNはく離プロセスを開発。従来のフォトレジストを使ったゲート形成で起こる、レジストはく離時の損傷が起こらない。 また仕事関数制御用金属の上部に形成するキャップ層の低抵抗金属材料にはタングステンを採用した。 これらのプロセス、材料により、実効ゲート絶縁膜厚が世界最小レベルとなる0.84ナノメートルのHigh―kゲート絶縁膜を有するフルメタルゲートCMOSを試作。トランジスタ特性、安定した回路動作特性を確認している。 第一研究部フロントエンドプロセスプログラムの奈良安雄プログラムマネジャーは「回路線幅45ナノメートルの実効ゲート絶縁膜厚の目標値0.9ナノメートルを上回る成果。他の開発例の多くはキャップ層がポリシリコンだがSeleteはキャップ層も含めてフルメタルゲート電極を実現し、微細化が進展しても高速処理と低消費電力を実現できる道筋がついた。今後は回路線幅32ナノメートルに向けた開発も進めたい」と話している。 Seleteは、きょうから横浜で開催される半導体技術の国際学会「SSDM2006」で同技術の詳細を発表する予定だ。 |
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