電波プロダクトニュース



060904_01
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月4日060904_01 TDK 受動部品 インダクタ・トランス 一般民生用

高透磁率の新開発フェライト材を採用した小型・高性能のコモンモードチョークコイル


 TDKは、高透磁率の新開発フェライト材料を採用した小型、高性能コモンモードチョークコイルを開発し、販売を開始した。サンプル価格は、200―500円。中国で生産を開始しており、生産能力は月間100万個。

 新製品は、パソコン用ACアダプタをはじめ、薄型テレビ、エアコン、インバータ照明など、各種スイッチング電源のコモンモードチョークとして使用するもの。

 チョークコイル向けにμが12000の高透磁率フェライト材料「HS12材」を開発。ノイズ規制が始まる150キロヘルツ以上で高透磁率の性能を発揮する。リングコアの形状も最適化し、インダクタンス特性と、定格電流を大幅に向上した。

 これによって、同社従来品比で同一のインダクタンス特性では体積比、重量比で約38%の小型、軽量化を実現した。また、同一サイズでは、インダクタンス特性約60%向上、定格電流約26%の向上が可能という。

 RoHS指令対応。電気用品安全法、UL、CSAなど、各国安全規格に準拠。

 定格電流は、0.2―20アンペア。

 高透磁率フェライト材料を使用すれば、小型化が可能になるが、100キロヘルツ以下で透磁率の落ち込みが始まっていたため、従来ではチョークコイルへの採用が難しかった。

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