電波プロダクトニュース
060829_04
65ナノプロセスを採用したプロセッサ(CPU)の内部温度を検出するリモート温度センサー リモート温度センサーは、パソコンやサーバー向けCPUが内蔵する温度検出用ダイオードを通じて、CPU内部温度を読み取る。センサーが読み取ったデータは、CPU冷却ファンの制御などに使用される。 ただ、CPU内蔵のダイオードは、製造プロセスの微細化に伴ってCPUの製造ロットごとに特性が異なる問題が発生。従来手法による温度検出では、実際の温度と大きく違った温度を検出するようになった。 NSでは、この問題に対し「TruTherm技術」を開発し、昨年春に、デスクトップPC向けの90ナノプロセス採用CPU対応製品として「LM95231」を発売した。 米NS・サーマルマネジメント製品担当のマット・ペンリーマーケティングディレクタは「従来手法はダイオードレベルで温度を推測していたのに対し、TruTherm技術は、トランジスタレベルで、より詳細に温度を検出する革新的な技術。より緻密なサーマルマネジメント機能を搭載したシステム開発が容易になる」と話す。 同社が行った製造ロットの異なる九つの90ナノプロセスCPUを対象に行った温度検出テストでは、同技術を搭載しないセンサーは、実際の温度と最大6度Cの誤差が生じたのに対し、同技術を搭載したセンサーでは、最大でも誤差は0.5度Cとなった。 今回、新たに発売した5製品は、すでに出荷が開始されている65ナノプロセス採用CPUに最適化した製品。デスクトップPC用CPU対応の「LM95241」のほか、ノートPC用CPUやサーバー用CPUなど、用途別製品をラインアップした。 サーバー用CPU向けの「LM94」は、リモートダイオード温度センサー機能にファン制御用のPWM(パルス変調)出力を二つ備えるなどしたハードウエアモニター。2個のCPUを使用したデュアルCPU対応で、最大16の電源電圧の温度を測定できる。 ペンリーマーケティングディレクタは「PC・サーバー用CPU以外にも、サブミクロンプロセスの各種ASICやFPGAにも適用できる。当社は、アナログ温度センサーなど、単機能の分野も含め、温度センサーの各分野で世界トップの実績がある。2011年まで、年20%の成長が見込まれる温度センサー市場で、さらにシェアを拡大していく」と話している。 |
|
全新製品情報
|
一般電子部品:製品別リスト
|
|
電子デバイス:製品別リスト
|
電子デバイス:用途別リスト|
| ホームページへ戻る
|
次データへ
|