060822_02 サムスン電子

060822_02
　

日付		メーカー名	製品分類	分類	用途
8月22日	060822_02	サムスン電子	表示デバイス	液晶・プラズマ・CRT	一般産業用

フルHD解像度（1080ｐ）に対応し映像信号120ヘルツで再生可能な70インチLCDパネル

　【ソウル支局】韓国のサムスン電子は２１日、商用テレビ向けとしては業界初の７０インチＬＣＤパネルの試作品を開発したと発表した。大きさもさることながら、映像再生、視野角、画質でも最高レベルを提供。サムスンは２３日に韓国・大邱市で開催される情報ディスプレイの国際展示会「ＩＭＩＤ」で、この７０インチパネルを採用したＨＤ（高精細テレビ）を披露する。

　現在、商用化されているＬＣＤテレビではシャープの６５インチ製品が最大。元来、ＬＣＤは大画面に不向きとされ、７０インチ以上のＬＣＤテレビが可能かどうか、業界では大きな話題となっていた。

　同パネルは、フルＨＤ解像度（１０８０ｐ）を特徴としており、中心視野角１８０度。どの角度から見ても明るい映像が得られる。また、映像信号を１２０ヘルツで再生。これは従来のフルＨＤ・ＬＣＤパネルの映像信号再生速度６０ヘルツの２倍で、業界最速。これにより、動画を迅速かつクリアに再生できる。

　サムスンのＬＣＤ開発担当上席副社長、金相洙氏は「新しい７０インチＬＣＤパネルは、サイズだけでなく画質も最高のものを提供する。我々は大型スクリーンＬＣＤテレビの視覚体験を劇的に高めるよう、このパネルを設計した」と語った。

　同パネルは、０７年上半期に生産を開始する予定で、これによりサムスンは超大型テレビ分野における地位を強化できると期待。同パネル使用のＬＣＤテレビを投入することで、ＰＤＰ（プラズマディスプレイパネル）やプロジェクションテレビなど、大画面テレビ市場で互角の勝負ができるとしている。

　サムスンは、ＬＣＤパネル技術開発では常に他をリードしてきたと自信をみせる。世界初の４０インチモデルは０１年８月に開発。０２年１０月には４６インチ、０３年１２月には５７インチ製品を発表、昨年３月には世界最大の８２インチＬＣＤパネルの開発にも成功した。