電波プロダクトニュース
060719_04
米粒大でWiFi並みの伝送速度の無線データストレージチップ「メモリースポット」 チップは、一辺が2―4平方ミリと超小型で、アンテナを組み込む。完全に自己完結型デバイスとして利用でき、バッテリや外部電力が不要。 また、自己粘着型で、はがきや小冊子、プラスチックなどあらゆる物に接着させることができる。 データ伝送スピードは毎秒10メガビット。携帯情報機器向け無線通信技術「ブルートゥース」より10倍速く、WiFiと同程度という。データ記憶容量はワーキングプロトタイプで256キロビットから4メガビット。短いビデオクリップや画像数枚、文書なら十数ページ分が記憶可能だ。HP研究所は、より大きな容量のチップ開発にも取り組んでいる。 携帯電話やPDA、カメラ、プリンタなどに組み込み可能な読み書きデバイスを介して情報にアクセス可能で、このデバイスをかざすと、チップに電力が入り、記憶した情報やデジタルコンテンツを端末のスクリーンに表示したり、プリンタで印刷もできる。 同チップは試作品の段階にあり、商用化にはしばらく時間が必要だが、HPではさまざまな用途を想定している。 たとえば、医療分野では患者のリストバンドに同チップを組み込んで、治療や投薬記録を記憶。また写真に接着させたチップに音楽を記憶させれば、写真と音楽を同時に楽しむこともできる。さらにIDカードやパスポートに組み込むことで、セキュリティ強化を図ることもできるとしている。 |
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