電波プロダクトニュース
060620_03
スリット導入による45ナノメートル世代のロジックIC用低消費電力化の新技術 ロジックLSIの基本構造であるCMOSトランジスタの低消費電力化では、信号電流が流れるチャンネル部分の抵抗やソース、ドレイン部分の余分な抵抗の削減と、ゲート絶縁膜からのリーク電流の低減が有効とされる。 両社は、スリットを導入することで、トランジスタ上部のカバー膜からチャンネル部にかかる圧力を大きくする工夫を施し、チャンネル部への歪みを大きくすることで抵抗を低減させ、信号電流を増加させた。 また、窒素が低濃度の絶縁膜と、高濃度の絶縁膜の2層構造にすることで、ゲートリーク電流を半減させ、寿命も約100倍向上させた。さらに、高温でミリ秒単位の短時間での熱処理を加えるレーザースパイクアニール技術を適用することで、ソースやドレイン部での不純物拡散を抑制し、寄生抵抗を半減させた。 この三つの組み合わせにより、同じクロック周波数とリーク電流で、電圧を1ボルトから0.85ボルトに低減可能となり、消費電力を30%削減した。現在量産中の90ナノメートル世代のLSIと比較して、面積と消費電力を約4分の1にできるとしている。 この技術は、ホノルルで開催されたVLSIテクノロジ・シンポジウムで発表された。 |
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