電波プロダクトニュース
060420_01
屋外での視認性を大幅に改善した携帯電話用カバー 一体型フロントライト付き反射型TFT液晶 携帯電話用LCDの表示方法は、透過型、半透過型、反射型がある。主力の透過型LCDは、液晶の後ろ面からLEDなどの光を当て文字や画像を表示する方式だが、屋外では太陽光がLEDの光より強いため、画面が見えにくくなる。反射型LCDは、液晶の表面に当たる自然光やLEDなどの光を反射させて利用し表示する方式で、屋外でも鮮明な表示が可能。バックライト不要で低消費電力化にも貢献する。 LPUシリーズは、同社独自の微細機械加工技術、光学シミュレーション技術を駆使することにより、周囲の光を効率的に集める非対象反射溝が加工された反射板を使用し、標準白色板に光を反射させた時と同等の輝度を実現。精密金型加工・成形加工技術により、高性能・高品質の製品の安定供給を行う。最適な反射のため、LPUシリーズ表面には「直径10マイクロメートル、深さ500―1500ナノメートル」(松岡幸信ペリフェラル事業部第2技術部長)の無数の反射溝が加工されている。 携帯電話への搭載を見据え、液晶保護用のフロントカバーと補助光源のフロントライトを一体化した。従来、反射型液晶はフロントカバーの下にフロントライト部を配置するため、画面を見た時、余分な奥行き感が存在したが、これを解消する。一体化によりLCDの薄型化を図り、セットの薄型化に貢献する(バックライト方式比約3割減、同社従来品のフロントライト方式比約2割減)。 同シリーズは、5月24日開幕のアルプスショー2006に出展される。 |
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