電波プロダクトニュース



041224_01
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
12月24日041224_01 松下電子部品 その他の電子部品 その他

グローバル売り上げ2010年に1,500億円計画、コンデンサー事業増強。



 松下電子部品(北代耿士社長)は、2010年コンデンサー事業でグローバル売上高1,500億円を目指す。

部品市況が好転する中で同社コンデンサーの採用機器、用途が拡大。10月1日付で松下電器精密キャパシタ事業部と富山松下電器が同社コンデンサーグループに加わり、グローバル売上高1,200億円、CCMプラスとした06年度計画を1年前倒しできる見通しになってきたことから2010年度を達成年度とする新中期経営計画の柱にグローバル売上高1,500億円を掲げ、最強のコンデンサーメーカーとしての基盤を確立する。

「ピコFからナノFまで全領域をカバーできるトータルソリューションを提供できる唯一のコンデンサーメーカーとして、お客さまの幅広いご要望に迅速に応えていく」と西山勇常務取締役コンデンサビジネスユニット長は言う。  従来のコンデンサー事業では電気二重層コンデンサー、機能性高分子アルミ電解コンデンサー「SP―Cap」、チップ積層セラミックコンデンサー(MLCC)の重点3製品の用途拡大を図り、電気二重層コンデンサーはグローバル売上高を06年度に04年度比1.5倍、10年度に同1.8倍、SP―Capも06年度に同1.3倍、10年度に同2倍に増やす。MLCCは06年度グローバル売上高を04年度比1.2倍に伸ばす計画。

電気二重層コンデンサーは新製品のコイン型で携帯電話市場に参入。現在、主力のDSC向けと合わせて環境に優しいメモリーバックアップ用として拡販していく。また、中長期的には大型品の自動車用途開拓を進める。

すでに、ブレーキシステムの電力安定供給用の電源バックアップユニットに採用されている「PGB」を拡大。ハイブリッド車の起動時アシスト用の「PGA」を07年度から供給を始め、PGBとの両輪で自動車用途の拡大を図る。  SP―Capは高周波帯域での等価直列抵抗(ESR)を大幅に低減した大容量固体コンデンサーの特徴を生かし、従来のパソコン向けに加え、デジタル家電のノイズ対策用途の拡大を進める。MLCCは小型大容量品に注力し、携帯電話やCPU向けの販売を伸ばす。  アルミ電解コンデンサーは、リードタイプの主力工場を山口松下電器からマレーシア(MEDEM)を主体に、中国・アモイ(JEX)にも移管。山口松下電器をチップタイプのマザー工場にして電装品質をキーワードに物作りの革新に取り組む。

同社コンデンサーグループとなった精密キャパシタビジネスユニットは、フィルムコンデンサーと酸素富化膜事業を引き続き拡大していく。産業用フィルムコンデンサーを手がける富山松下電器はハイブリッド車のインバーター回路用フィルムコンデンサーに注力し、07年度以降の急拡大をねらう。  「オール・オーバー・ザ・ワールド。電気二重層コンデンサー、SP―Cap、チップアルミ電解コンデンサー、MLCC、フィルムコンデンサーの五つのソリューションを成長市場に世界中くまなく提案していく」と西山常務は話している。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト |
|
ホームページへ戻る | 次データへ |