電波プロダクトニュース
041019_02
高耐圧と低VF化両立ショットキーバリアダイオード200V耐圧品開発。 ロームは200Vの高耐圧ショットキーバリアダイオードを開発し、10月からサンプル出荷を開始した。 エピ濃度、エピの積み方、エピの傾きなどエピを中心に素子を見直すことで、トレードオフの関係にある高耐圧化と低VF(順方向の電圧降下)化の両立を実現した。 平均整流電流(Io)20A品で、これまでのPNダイオードでは0.9VだったVFを0.8Vに改善した。VFを下げながら逆方向電流もPNダイオードと同等、100V耐圧品と比べると1ケタ低い0.1ミリAに抑えた。 PNダイオードしか使用できなかったプリンターや複写機などのOA機器の電源に、PNダイオードより電源効率の良いショットキーバリアダイオードが使える。PNダイオードを使用している電源セットに、今回のショットキーバリアダイオードを使えばセットの電源効率を約0.5%向上できる。11月に定格Io20A/耐圧200V(カソードコモン)品「RB215T200」から量産を開始。年内にIo1/3/6/10/15/20/30Aまで7品種を取り揃える予定。月産能力30万個で量産に入る。前工程はローム・ワコー・デバイス、後工程はローム・コーリアで行う。 「新製品の発売で年々高出力化が進んでいるプリンターや複写機などの電源にも電源効率の良いショットキーバリアダイオードを使ってもらえる。今回の技術を使って05年にはプラズマテレビや海外1次側電源用の300V、400V高耐圧ショットキーバリアダイオードをラインアップする予定。海外1次側電源用の600Vまでは今回の新構造で対応できる」と四方秀明ダイオード製造部副部長は話している。 これまで携帯電話、ノートPCなどの電源回路部向けの耐圧50V以下のショットキーバリアダイオードをシリーズ化。トップクラスのグローバルシェアを確保してきたが、今夏100Vの高耐圧品(Io1―30A)を発売し、高耐圧市場に参入。200V以上の高耐圧品の開発、商品化を進めている。 |
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