電波プロダクトニュース
041011_01
業界最高精細タイプ、有機ELディスプレイを開発。 ロームは出光興産が開発した有機ELディスプレイのフルカラー化技術である色変換(CCM)方式を用い、180ppiという業界最高精細のパッシブ型フルカラー有機ELディスプレイの開発に成功した。 QQVGA(160RGB×120ドット)対応の1・1型60分1デューティパッシブ駆動で140カンデラ/平方メートル(14V、16ミリA/全点灯)、QVGA(320RGB×240ドット)対応の2・2型120分の1デューティパッシブ駆動で80カンデラ/平方メートル(15V、60ミリA/全点灯)の業界トップレベルの高輝度を実現。携帯電話や、PDAなどのフルカラーディスプレイとして実用化できるメドをつけた。 これによって同社は有機ELディスプレイのフルカラー化技術としてRGBの3色塗り分け方式、カラーフィルター方式に加え、フォトリソ工法のため高精細化が容易なCCM方式によるフルカラーのパッシブ型有機ELディスプレイの商品化技術を確立、業界で研究開発が進められている3方式すべてに対応できる体制を整えた。 11月から携帯端末機器向けのサブディスプレイ用として量産を開始するRGB塗り分け方式によるエリアカラーの1・1型パッシブ型有機ELディスプレイに続けて来秋をメドに量産予定のフルカラーのパッシブ型有機ELディスプレイを用途や要望に応じて3方式のフルカラー化方式から選んで量産していく。 青色光を吸収し、緑もしくは赤色光を発する蛍光性色素を利用して白色光から赤色、緑色のCCM層を通して赤色光、緑色光にするCCM方式は、ガラス基板上に形成する蛍光性色素を含む感光性樹脂層(CCM層)、その上に形成する電極、有機EL層(白色発光層)の耐熱性が実用化の大きな課題だった。 ロームでは、2年前からCCM方式によるパッシブ型フルカラー有機ELディスプレイの研究開発に取り組み、CCM層、電極、有機EL層への熱のダメージを極力抑えた。 色配列はRGB配列。色サイズ27×111マイクロメートル、色間隔20μメートル。このRGB1絵素(ピクセル)が今回180ピクセル/インチ(ppi)で並び高精細を実現している。 |
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