041007_05
小型フィルターモジュール 
エヌエフ回路設計ブロック（横浜市港北区、高橋常夫社長）はこのほど、アナログ信号処理のノイズ除去に最適な片電源（5Ｖ、3.3Ｖ）で動作する小型フィルターモジュール「ＳＶシリーズ」を発売した。 フィルター特性はバタワースと連立チェビシェフを採用、周波数帯範囲によって1型と2型に分かれた4機種がある。 アナログでの信号処理はセンサーからＡ／Ｄ変換までの前処理やＤ／Ａ変換後の処理が中心。アナログ回路にデジタル回路との親和性が求められるようになっている。しかし、ノイズ除去などに使用される従来のアクティブフィルターでは、多くが電源電圧をプラスマイナス15Ｖとしていたためにデジタル回路とは別にアナログ回路の電源を用意する必要があった。 「ＳＶシリーズ」は、電源電圧を5Ｖまたは3.3Ｖの単一電源としてデジタル回路の駆動電源で動作が可能。従来必要であったプラスマイナス10からプラスマイナス15Ｖの電源を用意することがないため、電源に掛かる費用を抑えることができる。雑音電圧を100μＶｒｍｓ以下に抑えた設計で、15ｂｉｔ程度のＡ／Ｄコンバーターの前置きフィルターとして使用できる。 また、アクティブフィルターのため、インピーダンスマッチングが不要で挿入ロスがない。周波数設定も抵抗部品4本を外付けするだけで容易に行え、複雑な計算に時間を要することもない。 形状は15ｐｉｎのシングルラインパッケージ（ＳＩＰ）と小型で、サンプル価格は税別5,000円から、1個から販売している。 |
|||||||||||||