041002_01
新SDメモリー 
松下電器は1日、非接触対応のＩＣカード機能を搭載した新しいＳＤメモリーカード「ｓｍａｒｔＳＤ（スマートＳＤ）」を開発したと発表した。2004年12月に、まず64ＭＢ品のサンプル出荷を、2005年秋に商用化する。既存ＳＤカードの上位互換品として、展開を図る。 会見したパナソニックシステムソリューションズ社秋山正樹取締役は「ユビキタス社会を支える、キーデバイスと位置づける。スマートＳＤ、システム事業を合わせて2005年で350億円の事業規模に育てる」と語った。 スマートＳＤは、既存のフラッシュメモリーに加え、ＩＣカード機能として高速動作可能な不揮発メモリーＦｅＲＡＭ（強誘電体ランダムアクセスメモリー）を搭載する。アンテナも内部に内蔵した（ＳＤカードだけ）。これにより高速な非接触通信が実現でき、またフラッシュメモリーの一部の領域をＩＣカード内の鍵で暗号化できることで大容量のコンテンツや、アプリケーションソフトの高いセキュリティが確保できる。 従来のＩＣカードとの最大の違いは、大容量メモリーを搭載していること。これにより、映像コンテンツをダウンンロードして、課金決済を行ったり、キャッシュレスサービスと入退室管理など、マルチアプリケーション化が可能になる。ＳＤカードの上位互換のため、既存カードスロットに搭載できる。 スマートＳＤは、ＭＯＰＡＳＳカード仕様に完全準拠、非接触通信インターフェイスは、ＩＳＯ／ＩＥＣ１４４４３タイプＢ、ＪＩＣＳＡＰ２・０高速コマンド仕様をサポート。非接触規格に関して、Ｆｅｌｉｃａの対応も検討する。 |
|||||||||||||