電波プロダクトニュース



040925_02
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月25日040925_02 (加)フューチャ−エレクトロニクス センサー部品 半導体センサー

容量性湿度センサー



 加フューチャーエレクトロニクスの日本法人(東京都中央区、橋爪克和社長)は、米ルミレッズ・ライティング社の高輝度LEDランプの独占販売権を持ち、自動車や携帯電話市場に拡販を目指す。ルミレッズ社のLEDは照明用で30ルーメンの高輝度を誇っている。すでに自動車のストップランプに赤色LEDランプ(5―10ルーメン)が採用されている。自動車向けの市場は03年で80万台。そのうちルミレッズ社のLEDランプは85%を占めている。

フューチャーエレクトロニクスの日本法人の2003年売上げ(12月決算)は約25億ドル、2004年の見込みは30億ドルと、売上げを伸ばしている。そのうち7割はLEDランプの売上げだ。 大塚聡技術部長は「LEDランプは、通常の電球よりも低消費電力、長寿命、省スペースに優れる。特にルミネッズ社のLEDランプは性能が高い」と語る。

LEDランプは、液晶テレビのバックライト、カメラ付き携帯電話のフラッシュなど、「アイデア次第でいろいろな製品が実現可能」(大塚技術部長)で、エレクトロニクス業界の注目度は高い。 安全性が要求される自動車のヘッドランプでの採用に向けた動きもあるなど、LEDランプの性能は高まっている。将来は照明用として電球からの置き換え需要の可能性もある。しかし「既存の電球に比べて価格が高く、量産化による低価格化が不可欠」(大塚技術部長)で、低価格化により市場の成長が見込まれている。

同社は、HUMIREL社の容量性湿度センサーの販売にも力を入れている。HUMIREL社は半導体大手モトローラ社の「センサー事業部」から1998年に独立した会社で、温湿度センサーを専門に扱っている。 日本ではプリンターなどですでに採用されており、年間50万個の出荷実績がある。 容量性湿度センサーは、ポリマーの水分吸排出による容量値の変化を利用した高精度湿度センサーで、湿度をプラスマイナス一%RHの高精度で感知できるという。これまで主流だった抵抗を使った湿度センサーよりも精度が高いことが特徴だ。

大塚技術部長は「日本のエアコンメーカーもこの製品に興味を持っている。温度と湿度を組み合わせると、よりキメ細かい制御ができるためで、来年度以降には実際に採用が見込める」と期待している。


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