電波プロダクトニュース
040923_02
電力増幅器 NTTドコモは、1つの増幅素子(信号の増幅作用を有する部品)で複数の周波数帯に対応できる高効率電力増幅器の開発に成功した。この電力増幅器により、さまざまな無線システムに対応する小型携帯電話機の実現が可能になるという。 これまで複数の周波数帯に対応する携帯電話機では、それぞれの周波数帯に対応する複数の電力増幅器が必要だった。そのため周波数帯を拡大する場合、電力増幅器の回路規模が大きくなり、結果として携帯電話機が小型化できないという問題があった。 また、1つの電力増幅器で複数の周波数帯に対応する研究開発を進めてきたが、電力効率の劣化、出力電力の低下などの問題があり、個々の電力増幅器を用いる場合と同等の性能を達成することは難しかったという。 今回、これらの問題点を解決するため、MEMS(ナノテクノロジーを応用したマイクロマシン技術)スイッチを利用した新しい可変整合回路を備えた高効率電力増幅器を考案した。 このMEMS技術によるスイッチは、オン時の電力損失が少なく、オフ時の高絶縁特性を両立できる。 今回開発された電力増幅器の最大出力は1W以上で、900Mヘルツ帯および1900Mヘルツ帯に対応している。 なおこの技術の詳細は、きょう23日徳島大学で開催される電子情報通信学会ソサエティー大会で発表の予定。 |
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