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トップ級の高効率、小型・軽量、薄膜サーマルプリントヘッドを開発。 
ロームは業界トップクラスの高効率、小型、軽量化を実現した薄膜サーマルプリントヘッド「ＮＦ３００４―ＶＣ２０Ａ」を開発した。ＤＳＣや携帯電話で撮った画像をパソコンを使わずにＵＳＢ接続や赤外線通信で取り込んでカラープリント出力できる昇華型熱転写方式の家庭用フォトカラープリンター向けに10月からサンプル出荷を開始し、12月に月産5万個で量産に入る。サンプル価格5,000円。 開発した薄膜サーマルプリントヘッド「ＮＦ３００４―ＶＣ２０Ａ」は黒の印字濃度（Ｏ・Ｄ値）の印加電力を従来品より約15％削減。これまで0.044Ｗ／ドット必要だったＯ・Ｄ値２・０の印加電力を0.038Ｗ／ドットに抑えた。プリントヘッド表面積も同社従来品比35％、重さも同23％それぞれ減らした。 密度300ＤＰＩ、印字幅108.16ミリ、ドット数1280ドット、抵抗値2800Ω、へッド間抵抗値バラツキスプ ラナマスイ10％、回路電源電圧3.0Ｖ対応、印字電源電圧12Ｖ対応。 走行中の静電破壊を抑制し、2キロメートル／5000万パルスと長寿命を実現した。対応プラテン径φ10ミリ。 リード（アルミ）と抵抗体を覆う保護膜に独自の熱伝導性に優れたシリコン窒化（ＳｉＮ）を主成分とする導電性保護膜を採用した。 新工法によるグレーズ形成法でグレーズ厚みをこれまでより厚くし、その下にあるセラミック基板と放熱板を張り合わせる接着剤の熱伝導性を最適化。抵抗体の隣接抵抗値バラツキを独自のパルストリミングを用いてスプ ラナマスイ1.5％以内に抑えた。 また、回路電源電圧が3.3Ｖでも5Ｖでも16Ｍヘルツの高速転送スピードを保証したドライバーＩＣを10個搭載。データを10分割し、ユーザーでの階調印字制御を容易にした。 家庭用プリンター向け 家庭用フォトカラープリンターのほか、フォトＫＩＯＳＫ端末、プリクラ端末、フォトモバイルプリンターなどにも使える。前工程を国内生産子会社のローム甘木で、後工程を中国・大連の生産子会社ローム大連で行う。 家庭用フォトカラープリンター向け薄膜サーマルプリントヘッドとしては抵抗体をグレーズ層傾斜部に形成する独自の二アエッジ構造を用い、02年に開発、量産を開始した高速版（310ＤＰＩ、104.96ミリ、1280ドット、5400Ω、ヘッド間抵抗値バラツキスプ ラナマスイ10％、対応プラテン径φ10ミリ、回路電源電圧4.75―5.25Ｖ、印字電源電圧24Ｖ、2キロメートル／5000万パルス）に次ぐ商品化。 普及版として04年度300万台、06年度には750万台に増えると予想している家庭のフォトカラープリンター向けを中心に販売していく。 |
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