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チップ電流ヒューズ 
ＫＯＡはこのほど、溶断特性に優れた超小型のチップ電流ヒューズ「ＴＦ１０ＡＮシリーズ」を開発し、販売を開始した。携帯機器に搭載される電池の保護回路に用いるもので、１００５サイズ（1×0.5ミリメートル）と超小型であることから電源回路の高密度実装化にも同時に寄与する。 同社はすでに電流ヒューズとしてセラミックタイプの「ＣＣＦシリーズ」、モールドタイプの「ＣＣＰシリーズ」、チップタイプの「ＴＦシリーズ」を品揃えし、販売してきた。その中でリチウムイオン電池などの2次側回路の保護用として１６０８サイズの「ＴＦ１６ＳＮ」が多く採用されてきたが、最近ではさらに小型化の要求が活発化してきたことで「ＴＦ１０ＡＮシリーズ」を戦列化したもの。 新製品は特殊構造を採用したことで安定した溶断特性（定格電流値の200％時に5秒以内の溶断時間）を実現した。また、ヒューズでありながらも鉛を使用しておらず完全鉛フリー対応の仕様である。 使用温度範囲も最高125度Ｃと高い。セラミック基板を使用しているため、耐熱性が強く、鉛フリーハンダ実装のような高温度のプロファイル状況下でも安心して使用できる。 新製品はチップ抵抗器で培った搭載性の良好な小型化技術のノウハウを導入し、寸法安定性の高い形状を実現しており、通常のチップ抵抗器と同様な取り扱いが実装面で可能である。 定格電流値は0.3一5Ａ、0.5Ａ、0.63Ａ、0.8Ａ、1Ａ、1.25Ａ、1.6Ａ、2Ａ、2.5Ａ。 内部抵抗は0.3一5Ａ定格で850ミリΩ、2Ａ定格で42ミリΩと低い。定格電圧は24Ｖ。 安全規格はＵＬとｃ―ＵＬの認証を取得している。 |
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