電波プロダクトニュース
040825_05
水晶発振器 日本電波工業はこのほど、広い温度範囲で高精度・安定的に発振する「デュアルモードSCカット水晶発振器」を開発・製品化。カナダのモントリオールで24日から27日にかけて開催されるIEEE UFFC―2004で24日に発表する。 新開発の水晶発振器は、同一のSCカット水晶振動子が発振するBモード発振周波数を温度センサーとして利用し、恒温槽内の温度変化をマイナス20度C〜プラス70度Cの外気温度範囲でプラスマイナス0.002度Cに保ち、Cモード発振周波数の安定的な発振を実現する。 このような手法は従来から知られていたが、広い温度範囲・電源変動の下で安定的に発振させることは難しく、別に温度センサーを搭載して温度制御していた。しかし、水晶振動子自体の温度とのズレがあり、精度を高めることが難しかった。 同社では、独自に開発した回路により、D/Aコンバーターを使用しないなど回路を簡素化し、高精度温度制御アルゴリズムをソフトウエアによって実現することにより、広い温度範囲で高精度で高安定に発振する水晶発振器を開発した。 今回開発した発振回路は、他の発振モード(基本波、オーバートーン、ATカット水晶振動子など)にも応用できる。 同社では、この製品を移動体通信基地局・高速通信ネットワーク用ルーター市場向けなどに販売し、今後3年間で40億円から50億円の売上げを見込んでいる。 |
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