電波プロダクトニュース
040728_09
1チップ「FR-Vコア」 富士通は、ネットワーク化の進展に伴いセキュリティレベルを高めLinuxに対応した、MMU搭載の新たなFR―Vコア「FR450」を開発した(一部既報)。 同社の「FR―V」プロセッサーは、2並列実効型のVLIWアーキテクチャーに基づく。メディア処理、整数演算ユニットの使い分けでMPEG2/4、JPEG、AACなどのさまざまなソフトウエアに最適な処理を行うことを特徴とする。これまで、プロジェクターやテレビのメモリーカードビューワー、カーナビゲーションなどに使用されてきた。 今回、MMU(メモリー管理ユニット)を搭載したことで、PCで使用されるような標準的なLinuxの移植が容易にできる。 この結果、ネットワーク化による高いセキュリティレベルを確保する。 MMUは、ハードウエアによるメモリー管理機構のことでプログラムの独立性が高まり、ミドルウエアやアプリケーションの流通がしやすく、Linuxでは必須とされている。 また、不正なアプリケーションやミドルウエアからシステムを保護する。インテルなどのx86系CPUやARMコアでは搭載されているが、組込みプロセッサーではまだ一般化していない。 動作周波数400Mヘルツ ビデオフォンやテレビなどのメディア機器のネットワーク化に対応するものとなる。 今回、「FR450」コアをベースに、ビデオ、オーディオ、通信などの周辺機能を0.13μmプロセスで1チップ化した。最大動作周波数は400Mヘルツ。 レッドハットが開発した、「FR450シリーズLinux」、と組込みシステム開発環境「GNUPro」が提供される。 このほか現在パートナー企業は40社を超える。 今後MMU搭載プロセッサーコアをベースに、2005年には90nmプロセスを採用した、マルチプロセッサー「fr47y」を製品化する予定だ。「2006年にも150億円規模の事業を目指す」(坂本喜則LSI事業本部FR―Vソリューション事業部長兼ソリューション部長)としている。 |
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