電波プロダクトニュース
040719_03
金属ガラスやハプティックコマンダなど、環境貢献製品開発に力。 アルプス電気は、総合電子部品メーカーとして、環境貢献製品の開発に力を入れている。 同社の環境貢献製品としては、省エネ・省資源に貢献する「ハプティックコマンダ」や、省エネ対応の「金属ガラス」、有害物質削減に貢献する「EGRバルブセンサ」などがある。 イマージョン社のハプティック技術を応用してアルプス電気が開発したハプティックコマンダは、自動車のインパネ回りのエアコン、オーディオ、カーナビなどの各種操作をひとつのロータリーノブスイッチに統合したもの。自動車のIT化に伴う操作部の複雑化の解消に対応している。 ノブの下につないだモーターを制御することで機能ごとにノブの動きや操作感を変え、操作性を落とすことなく1つのノブに複数の機能を持たせることができる。これにより、スイッチやケーブル類が削減され、省資源化および車体重量の軽減による燃費の向上に寄与する。 また、将来的にはこの製品は、自動車のステアリング操作やアクセル操作などを、従来の油圧ではなくケーブルを通した電気信号によって行う「X(エックス)・バイ・ワイヤ」という概念に応用できる。これにより、さらなる省資源化、重量の軽減が実現できる。例えば、この技術を利用した「ステア・バイ・ワイヤシステム」では、ドライバーの確実な操作を実現すると同時に、従来のステアリング・シャフト部がなくなることにより、メカの重量が約20%軽くなり、燃費も約3―5%改善すると期待される。 エネルギー効率改善 金属ガラスは、「ガラスのような(アモルファス状の)金属」という意味で、多くの電子機器で使われているチョークコイルのコア素材(磁性材料)として開発された。従来、チョークコイルの素材には(1)フェライト(2)鉄(3)パーマロイ(4)センダスト―が使われていたが、それらに比べ、金属ガラスのチョークコイルは、エネルギーが熱として失われる割合が小さいこと、また、大きな電流が流れても磁性材料としての性質を失わないなど、エネルギー効率に優れている。チョークコイルは、世界で月間約2億個が生産されており、金属ガラスを使うことでこれらのエネルギー効率が改善されると、絶大な量的効果が期待される。 EGRシステムは、排気ガスの一部を吸気に再循環させることで、自動車の排気ガス中に含まれる有害な窒素酸化物(NOX)を低減させるシステム。EGRバルブセンサは、排気バルブの位置を検出し、排気ガスの最適な循環量制御の一役を担い、大気汚染の低減に貢献している。 |
|
全新製品情報
|
一般電子部品:製品別リスト
|
|
電子デバイス:製品別リスト
|
電子デバイス:用途別リスト
|
|
ホームページへ戻る
|
次データへ
|