電波プロダクトニュース
040716_03
ICソリューション ミクロナス(スイス・チューリッヒ)は、フラットテレビの映像が音声に対して遅れてしまう問題を解決する、あらたなICソリューションを発表した。 ICに内蔵したRAM(ランダムアクセスメモリー)によって音声信号を遅延させ、映像の動きに合わせ込むもの。 このリップシンク機能を搭載したあらたなソリューションはフラットテレビに加え、AVアンプなどのホームシアターオーディオ市場などにも最適である。 同ソリューションは2種類の形態で提供される。1つはマルチスタンダードTV音声多重用ICファミリー「MSP44/46xyK」に内蔵されたプログラマブルな遅延機能。もうひとつは、音声遅延用の単体IC「MAD4868A」。 従来のブラウン管型TVでは映像と音声の信号処理時間はほぼ同じだったため、リップシンクの問題は発生しなかった。しかし最新型の液晶TVやPDPなどでは、複雑で高機能な画質改善回路が組み込まれているため、映像信号の処理時間は音声信号の処理時間に比べ極めて長くなってしまい、音声の処理時間を遅らせて映像との信号タイミングをあわせ込む必要が生じる。 特に30インチ以上の最新型フラットパネルTVでは、デ・インターレーサーや画質改善回路、映像をパネルの画素数にあわせ込むスケーラー回路などで信号遅延が発生。液晶やプラズマディスプレイ自体でも、パネルに入力された映像信号が画面に表示されるまでに時間遅れが発生し、合計するとTVシステム全体の遅延時間は80ミリ秒以上になるという。 「MSP44/46xyK」のプログラム可能な遅延時間は、最大で80ミリ秒(モノラルの場合)または40ミリ秒(ステレオの場合)。単体で提供する、「MAD4868A」はオーディオDSPのコンパニオンチップとして使用し、遅延時間は680ミリ秒(モノラルの場合)185ミリ秒に設定できる。32ビット高解像度モードで5―192kヘルツのサンプリングレートをサポートする。 「MAD4868A」パッケージはQFP44で、大口販売価格は4.3ドル。 ディレイラインを内蔵する「MSP44/46xyK」はQFPパッケージで提供され、大口販売価格は8―15ドル。 |
|
全新製品情報
|
一般電子部品:製品別リスト
|
|
電子デバイス:製品別リスト
|
電子デバイス:用途別リスト
|
|
ホームページへ戻る
|
次データへ
|