電波プロダクトニュース
040630_12
セールスエンジニア、全世界に展開。 主要メーカー営業トップに聞く ――高水準の部品需要がかなり長期化しているように思えますが―。 柳沢上席執行役員 昨年8月から受注が上昇し、多少は変動があったものの、高い水準で需要が動いている。4月から6月にかけては前年同期に比べ、1ケタ台のプラス。1月から3月はあまり落ち込みがなかったので、動きとしては良い。需要分野別に見ると携帯電話を中心とした通信市場は1―2月は調整、3月、4月で戻したが、4―6月はやや勢いがない。PC系は1―3月はあまり落ち込まなかったが、そのせいか、4―6月は台湾が調整気味だった。民生分野は1月から上昇し、デジタル家電が動き尻上がりに調子が良くなっている。 ――需要は本物か。2000年のようなことはありませんか。 柳沢上席執行役員 アテネ五輪、米国大統領選挙の年。技術をモノにできているかどうか、という点を含めてユーザーは確実にフォローの風に乗っているメーカーとそうでない企業がある。2000年は業界がグローバルレベルで複雑にしかも活発に動いた。情報の精度がなく、市場の透明度もなかった。今回は設備投資なども慎重に展開している。2000年の場合はITバブルに沸いた。今回は携帯電話1つとっても高機能化している。しかもフラットテレビ、デジカメ、DVDといった新たな市場が形成されている。条件はかなり異なるのではないか。 ――いつまで高水準の需要が続きますか。 柳沢上席執行役員 7―9月は4―6月に対して1ケタ台のプラスになる。携帯電話がどう動くかによって部品需要は左右されるだろう。通信市場では携帯電話の各社フォーキャストは今のところ強いが、先行き不透明感がある。PC系は7月から上昇すると考えられる。民生は液晶パネルなど、主要部材の設備増強が後半にさらに増加するので、五輪以降も比較的市場は明るいものとみる。デジカメは勝ち組と負け組みが出て、伸びてはいるものの多少落ち着きをみせている。 ――そうした中、事業をどう展開されますか 柳沢上席執行役員 より顧客の近づき、満足度を高めるように努力していきたい。1月には営業部門にSE統括部門を新設した。営業企画部門と協力して市場開拓に取り組んでいきたい。とりわけ、セールスエンジニアを全世界に展開する。 ――部品市場は中国が世界の中でも最も伸びています。 中国・天津に新拠点 柳沢上席執行役員 生産、販売体制を製販一体となって強化していく。とりわけ、生産体制としてはこれまでの東莞市の工場に加え、天津市に新たな生産拠点を展開することにした。韓国系企業をはじめ、華北、華東地域のユーザーに対する供給拠点として期待している。 ――製品戦略をお聞かせ下さい。 柳沢上席執行役員 積層セラミックコンデンサーは事業体質を強化。生産性の改善を図っていく。当然、太陽誘電の特徴であるニッケル電極の小型、大容量コンデンサーの市場開拓をさらに強化していく。インダクターは電源系の小型巻線インダクターの事業を強化する。デジタル携帯機器における小型、低背で大電流対応の製品などの需要が増加している。これに対して新製品のタイムリーな市場投入を行っていく。 また、ハイロスインダクターなどを含め、デジタル携帯機器における高周波ノイズの対策に向けた製品も提案していきたい。高機能モジュールは様々な規格に対応した製品の提案ビジネスを展開している。ITSといった自動車分野を含め、特に高周波化技術が進展している無線通信分野における高周波モジュールに注力する。 |
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