電波プロダクトニュース
040623_07
システムLSIチップセット NECエレクトロニクスは、DVD±Rの16倍速記録に対応するDVDデュアル・コンパチブルドライブ向けシステムLSIチップセットを製品化、22日からサンプル出荷を開始した。サンプル価格はセットで4,000円。量産対応時期は今月30日を予定しており、本年度末までに月約200万セットの出荷を計画している。 新製品は、光ピックアップのサーボ制御やレーザーの出力制御などのアナログ処理を行うLSI「μPC3335」と業界標準のATAPIインターフェイスを持ち、エラー訂正などのデータ処理を行うLSI「μPD63635」で構成され、DVD±R/RWの記録再生、DVD―RAMの再生と現行のDVD規格すべてに対応する。 μPC3335は、高速記録に対応できるよう回路を最適化したアナログプロセッサーアンプを搭載。また、μPD63635は、データ処理系回路を最適化するとともに、配線遅延が大幅に低減するようロジックを配置して従来の2倍のスピードを実現するともに、記録時のレーザーの出力タイミングを高度に制御できるライトストラテジ回路と新設計の位相同期ループ方式を採用するなどして高精度で、記録処理が可能な回路構成を実現している。 さらに両LSIともクロックオン・オフのコントロールを細かく行い、必要な部分のクロックだけを動作させることで現行機種に比べて消費電力を約1割削減、合計で1.0W(8倍速DVD再生時)という低消費電力を実現している。これによりノートPCなどのスリム型ドライブへの適用も可能である。 なお、このチップセットはパイオニアおよびNECが今後開発する記録型DVDドライブに採用される予定。 |
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