電波プロダクトニュース
040610_08
協業スタイルで事業を拡大、携帯電話や自動車など成長分野を攻める。 部品需要、今年の後半展望 主要メーカー営業トツプに聞く ――まず、2003年度を振り返って下さい。 廣瀬取締役 当社はAV機器、通信、ゲーム、パソコン関連という需要分野を4本柱にした事業を展開しているが、AV向け以外は元気がなかった。特にゲーム関係は厳しかった。利益の出ない商品と成長製品との入れ替えを行っている段階。特にドライブで利益の出ない製品を生産していたので、これを整理し、一方では成長する商品が出てきたので04年度は業績回復が期待できる。 ――構造改革も行っておられますね。 廣瀬取締役 昨年3月から構造改革に取り組んでいる。国内外の事業体制の最適化をはじめ、人員の面など詳細に見直し、成長に向けて新しい体制作りを行ってきた。昨年10月には国内の4つの子会社を吸収合併するとともに、組織再編による新たな事業本部制をスタートした。組織的にも製品内容の面でもこれから勢いがつくと思う。 ――製品的にはどういった戦略になりますか。 ■DVD±RWドライブなど 廣瀬取締役 MPS、ソフト、環境、経験、知識、磁気、光関連、高周波、接点、半導体、精密加工、巻線、電源といった当社の要素技術を生かして、ODM(協業)スタイルでの事業を拡大していく。テープドライブ関連製品ではDDSドライブ、DLTドライブの生産を始めているが、新規にDVD±RWドライブ、AITドライブが立ち上がる。また、光関係においては携帯電話用カメラモジュールやDVD向けをはじめとする光ピックアップなどがある。そして、高周波関係ではSTB(セットトップボックス)を生産することになった。すでにカメラモジュールは生産が軌道に乗り、光ピックアップは生産が増大している。DVDプレヤー向けが中心だが、顧客密着で受注活動を展開しており、今年後半からはレコーダー向けも手がけていきたい。 ――デジタル家電をはじめ部品需要は明るいものがあります。 廣瀬取締役 仕掛けている製品が軌道に乗ってくる年。昨年は市場が要求する製品と当社が手がけている製品がミートしなかった。今年は先に紹介したODMスタイルの事業が伸びるほか、ベーシックな部品も伸ばしていきたい。 ――要素部品では昨年、COBタイプのリチウムイオン2次電池保護モジュールなどの新製品を市場に投入され、高い評価を得られました。どういった個別部品に注力されるのですか。 ■スイッチやコイルも 廣瀬取締役 コネクターやスイッチ、コイル、モーター、半導体などの個別部品。中でもコネクターはこれまでカーオーディオ分野に強かったが、最近では小型狭ピッチタイプが携帯電話、デジカメ、カードなどの分野で市場が拡大しているので拡販していきたい。 電子機器は機能が強化されるので、部品の使用点数が増える。成長商品に向けシステム的に提案していきたい。これまで欧米のPCペリフェラルに注力してきたが、携帯電話や自動車などに製品を入れ替えていきたい。 特に携帯電話用アダプターは国内では実績があるが、海外では弱いので海外市場を強化していく。また、自動車分野では無線通信の利用が増えるので、RF関連製品の販売を推進する。米国ではXM放送が普及しているが当社はそのアンテナで実績を伸ばしている。この分野にも注力する。 |
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