電波プロダクトニュース
040608_05
配線板用不織布 クラレは、第4世代携帯電話にも対応できるプリント配線板用不織布「ベクルス」を開発し、6月から販売を開始した。 2月にクラレ西条(愛媛県西条市)に4億円を投資してベクルス専用プラントを設置。年産150トン、400万平方メートルの能力を持つ。 04年30トン、06年130トンの販売を見込んでいる。将来、年間500トン、40億円の販売を目指す。 火星探索機のエアバッグ材として採用されているスーパー繊維「ベクトラン」と同材質のプリント配線基板用の液晶ポリマー(LCP)不織布。耐熱性(メルティングポイント350度C、分解点400度C以上)、難燃性(UL94規格でV―0、LOI値28)、耐放射線性(100メガグレイの放射線に耐える)、耐電圧性(密度1.3品で30kV/mm)に優れる。非吸水性(吸湿性相対湿度65%で0.02%以下)、低誘電特性(Gヘルツ帯域で誘電率2.8、誘電正接0.002、10Gヘルツ以上では各種ガラスより低い)を持つ。低コスト化も実現している。 重電絶縁材、特殊仕様モーター、航空機ハニカムなど広範囲な部材に応用できる。 溶融ポリマーをメッシュに吹き付け直接シート化するメルトブロー方式を用い、全芳香族ポリエステルからなるLCPを不織布に加工しているため、製造工程がシンプルで生産コストを抑えることができる。 |
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