電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
5月27日040527_09 アルプス電気 その他の電子部品 その他

中国の生産体制を拡充、車載関連製品など増強。



 アルプス電気は、今年末までに中国の生産体制を大幅に拡充する。天津工場(天津市)と東莞工場(東莞市)は、ともに現工場を大幅に上回る新工場を建設、大連工場(大連市)は第3期工事を実施し、特に車載関連製品の生産能力を増強する。いずれも今年11月ごろの完成、2005年初頭の稼働を予定しており、トータル生産能力は5割程度増強する。各工場では組立てとともに、部品加工からの一貫生産体制を強化し、付加価値向上を図る。設備投資額は、土地、建物などを含め約30億円を予定。同時に、中国のセールス人員も今後1―2年で50―60人ほど増員する。

アルプス電気は1980年代から中国での事業に着手。中国生産拠点としては、93年に設立された合弁会社の寧波アルプス、大連アルプス、上海アルプス(いずれも稼働は94年)を皮切りに、95年には無錫アルプス、天津アルプスを開設、中国事業を統括するアルプス中国(北京市)も開設した。また、91年から広東省で委託加工を行ってきたが、その後93年に東莞市に自前の委託加工工場を建設。現在は計6生産拠点での運営を行っている。

従来の中国生産は、中国からの輸出を主目的としてきたが、2000年代に入ると、中国国内の販売体制強化に取り組み、上海市の外高橋保税区に販売会社を設立。上海市内に高周波製品を中心とする開発設計会社も設立した。 同社では、中国での展開について、「過去10年間は、中国投資の第1ステップで、基礎体力を付ける時期だった」(本田哲哉中国室長)とし、今後は中国市場の拡大に向けた次の展開を視野に入れ、生産拠点の増強と販売体制のさらなる拡充に乗り出す。

一貫生産体制を充実 大連アルプスは、第3期工事として、5万3000平方メートルの敷地に建屋面積8400平方メートルの新工場を建設する。2期工事までの現建屋と合わせ、大連アルプスの規模は、敷地面積11万5000平方メートル、建屋面積3万平方メートルに拡張される。同工場ではボリュームや車載電装部品などを生産しており、第3期工事により、一貫生産体制の充実を図るとともに、車載関連製品の能力を高める。

 天津アルプスは、8万1500平方メートルの敷地に建屋面積1万4200平方メートルの新工場を建設、移転する。従来からの金型やキーボード生産のほか、携帯電話用LCDモジュールなどの生産を強化し、今後はPC関連製品の拡充も計画する。 加工能力も高める 東莞工場は、8万4000平方メートルの敷地に建屋面積2万8600平方メートルの新工場を建設、移転する。 同工場は小型フォトプリンターやリモコン、カセットメカニズムなどを生産し、金型、プレス、成型などの加工能力も高めていく。 各工場ともに、すでに着工済みで、今年11月ごろの完成、2005年2―3月ごろの稼働を予定する。


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