電波プロダクトニュース
040416_02
マルチメディアエンジン 東芝は、カメラ付き携帯電話向けに高品質画質を提供する、マルチメディアエンジン「MobileTurbo」の提供に注力、05年にはアプリケーションプロセッサーの提供も行う計画である。すでに国内端末を中心に9機種に採用実績があり、現在月産50万個で量産中。テレビへの出力対応やテレビ電話、ゲーム機能などのマルチメディア機能を低消費電力で行うのが特徴である。 携帯電話システムは、メガピクセルカメラ搭載や動画メール、テレビ電話、ゲーム機能などのメディア機能の充実で、従来のベースバンドLSIでは処理が間に合わなくなっている。これにより、従来システムにメディアエンジンを採用したものと、アプリケーションプロセッサーを搭載した新たな2CPUシステムなどへと変化している。 同社が提供するのは、前者のタイプで「従来システムに追加するだけですみ、ローエンドからハイエンド端末まで柔軟に対応できる」(システムLSI第一事業部通信SoC技術部藤田康彦部長)。 今夏量産を開始するマルチメディアエンジン「TC32585」は、テレビ電話や、動画メールを実現するMPEG4画像圧縮伸張機能、ゲーム機能の2D/3Dグラフィック、LCDコントローラー、メガピクセルJPEGコア、SDコントローラーを0.13μmプロセスで集積している。 DRAM混載技術により20Mビットのメモリーを集積、メモリーバンド幅128ビットを実現していることから、QVGAサイズのMPEG4エンコーダーや3Dグラフィック処理を200mW弱の低消費電力で実現できる。 このため外付けメモリーを必要とせず、アプリケーションプロセッサーを搭載したシステムに比較し、低価格なシステムを実現できるという。「画像用フィルター機能により、テレビでもきれいに見れるといった付加機能も提供する」(藤田部長)。 同社では05年後半にも、90nmプロセスを採用し地上デジタル放送に対応する、H・264方式処理機能を搭載した第3世代製品を量産予定。独自のMePコアを採用し、サードパーティーへのソフト開発をオープン化するなど普及を推進する。さらに「メディアエンジンの高機能化を軸に、ARM9を搭載したアプリケーションプロセッサーへの展開も図る」(藤田部長)。 |
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