電波プロダクトニュース
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感圧フィルムタイプなど、指紋認証センサーの開発強化。 アルプス電気は、携帯電話やノートPCなどのセキュリティニーズに対応した、小型・薄型の指紋認証センサーの開発を強化する。現在、センサー部世界最薄0.19ミリメートルの「感圧フィルムタイプ」、センサー部を光透過構造とした「透明エリアタイプ」の開発を進めており、世界初の商品化を目指す。これらのセンサーは、同社が今年5月に開催するプライベートショー「ALPS SHOW2004」に参考出品する計画。 昨今、携帯電話を使った電車の運賃や自動販売機の支払いが話題になり、また、電子商取引の普及や、電子政府の発達が見込まれ、これに伴い、確実かつ簡単な個人認証のニーズが高まっている。個人認証には、さまざまな方法が検討されているが、中でも指紋、虹彩、声紋など固体の生体情報を利用するバイオメトリクス認証技術は忘失、盗難、偽造のリスクが少なく、高い有効性が期待されている。 バイオメトリクス認証技術の中でも、指紋を利用した認証センサーは、例えば、日本では指紋認証センサーが搭載された携帯電話がすでに発売されるなど、急速な普及が期待されている。 同社では、小型携帯情報機器向けの指紋認証センサーの世界での普及を、2006年末時点で2000万個超と予測しており、これら2種類の指紋認証センサーの開発を開始したもの。 感圧フィルムタイプは、同社独自のプロセス技術により、指紋の凸凹をセンシングするため、2層の電極を高密度でフィルム上に形成。これにより、現在開発中のサンプルでは業界最薄となる0.19ミリメートルの薄型化(IC部を除く)を実現した。感圧方式により、水濡れに強いため、指の乾湿の影響を受けにくく、より過酷な条件下で使われる携帯機器などでの使用が可能。また、セット側ではフィルムのフレキシブルな特性により、曲面でのデザインが容易。 一方の透明エリアタイプは、同社独自のプロセス技術により、静電センサーを透明基板上に形成することにより、光透過構造を実現した。センサー部が光透過構造の指紋認証センサーの製品化は、世界初となる見込み。 センサー部を光透過構造とすることにより、セット側では、同センサーをLCD上に重ねて、画面表示と組み合わせる設計が可能となり、多彩なアプリケーションと複合できる。 また、指紋認証機能だけでなく、指でなぞることによるポインティング機能との複合も可能となっている。 |
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