電波プロダクトニュース
040331_01
酸化ニオブコンデンサーを開発、タンタルやアルミ電解、置き換え需要狙う。 ロームは、陽極に1酸化ニオブ(NbO)を採用した酸化ニオブコンデンサーを開発した。 I字型貫通電極の外側に銅系カバーをつけた独自のジャンパーインダクタンス4端子構造と、陽極材料に導電性が金属ニオブとほぼ同等で、発火エネルギーがタンタル金属や金属ニオブの数100倍高いという難燃性の高いNbOを使用。 NbOの表面に5酸化ニオブ(Nb 2O 5)の誘電膜を形成することで破壊電圧が他の電解コンデンサーに比べ非常に高く、万一の故障の際にも発熱しにくい。しかも大容量化しやすい特徴を持っている。 タンタル金属を使用しているため、不良発生時の発熱で急激に燃焼する課題を持つタンタル電解コンデンサーやアルミ電解コンデンサーの大容量領域の置き換え需要をねらう。PC、デジタル家電、携帯電話、電装機器などの電源用途を見込んでいる。 静電容量470μF、2.5V、厚さ2ミリ、10×8ミリの樹脂モールドパッケージの下面電極タイプを試作した。今夏、試作品をサンプル出荷する。 開発した酸化ニオブコンデンサーはI字型貫通電極の外側に銅系カバーをつけた独自のジャンパーインダクタンス4端子構造。 アルミ電解コンデンサーで約40ベデルシの100Mヘルツ高周波時の透過減衰特性を78ベデルシ(1000μF品)、10Mヘルツで75ベデルシ(同)にした。デジタル回路で求められる急激な電流立ち上がり特性も220μF、2.5Vで電流立ち上がりL成分を0.7nH以下と、タンタル電解コンデンサーの約4分の1にした。大型の大容量コンデンサーでも得られない小型品並みの低ESLを実現した。定格電圧1.8―2.5V、静電容量100―10000μFまで対応可能。 |
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